なぜメントールは冷たい?

こんにちは! 吉田です!

「メントール」ってありますよね。

シャンプーとか、ガムとかに
入っているスースーする成分です。
(個人的にシャンプーが苦手です...)

このメントール、元をたどると
「ハッカ油」なんですが
それをお風呂に入れて浸かると
どうなると思います?

こうなります。笑

たった数滴で
40度のお湯が
冷たく感じるように。。。

ちなみに、体の温度は変わっていないので
寒いからといって、動画のように
暖めすぎると脱水症状になったりするらしいです。汗

どうして
実際は冷たくもないのに
冷たいと感じるんでしょうか?

仕組みを調べてみると、どうやら
「冷たい」と感じる神経を
メントールが直接興奮させているんだとか。

つまり、
脳の中で複雑な処理が走って
錯覚しているわけではなく..

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僕らが「冷たいもの」を食べたときに
「冷たい」と感じる神経を
メントールは直接刺激して、活性化。

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↓↓

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実際には冷たくないが
メントールの刺激が
電気信号となって脳に送られ
「冷たい!!」と感じる

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というメカニズムなんだそうです。

辛いものを食べたときに
口の中が熱く感じるのも
同じ原理だそうです^^

(唐辛子のカプサイシンが原因だとか)

単純ですけど
めちゃめちゃ面白いですよね。

実は、これと同じようなことが
セールスデザイン講座で日常茶飯事のように
レビューされていたりします。

読みやすいか? <  読みやすそうか?

「実際に読みやすいかどうかより
『読みやすそう』と感じる方が100倍大事なんです」

セールスデザイン講座の
受講生の方あるあるですが..

僕のレビューにあたると
ほぼ確実に1回は
言われるのがコレです笑

実際に内容や文章が
読みやすいか、よりも

パッとみた印象で

「読みやすそう」

「簡単そう」

「わかりやすそう」

と感じてもらえる方が
100倍重要なんです。

なぜかというと
基本的にお客さんは
「〇〇したくない」が前提だから。

 わかりやすい例を出しますね。

 通販を利用したことがある方なら
一度は経験があると思うのですが

いざ注文しようと思った矢先、
名前やら住所に始まり
電話番号、会員登録etc....と

数ページにまたがったり
異常に長い入力フォームに

「これ全部入力するの。。。」って
ウンザリした経験ありませんか?

 特に 

・氏名が分かれているもの

・郵便番号にハイフンがあるもの

・何の得にもならない会員登録が必須になるもの(←)

僕はあれが見た目にも
ユーザビリティ的にも大嫌いです。笑

ほとんどの方は気づいていませんが
お客さんは入力する前に
入力フォームを「見ます」。

で、

「あーーーーーこれ面倒だなーーーー」

とか

「あ、これなら簡単そう」

といった言葉・感想を
無意識につぶやいています。

うまいサービスは
この無意識の声を拾って
フォームに活用しています。

たとえば

・最初のフォーム入力画面で
見える入力項目は2~4つにする。

・入力ページを分割して
上部にステップバーを表示して
進度がお客さんにわかるようにする

・お客さんがゲーム感覚で
入力して完成するようなアシストを入れる

こんな感じで、
工夫はいくらでもできます。

お客さんが実際に
「入力する」「読む」という行為は
最終的に変わらなくても

それ以前に
「入力しやすそう」「読みやすそう」という
見た目のクッションがあるかないかで
結果は大きく違います。

「〇〇したくない」のが前提であれば
せめて「〇〇しやすそうに感じる」工夫や
「勝手に〇〇してくれる工夫」を考えていくのが
僕らデザイナーの役割です。

メントールのように
実際には冷たくない。
でも、冷たく感じる。

実際には読みたくない。
でも、「どこか読みやすそうな感じ」がして
つい読んでしまう。

あるいは入力は面倒だけど、
「これなら入力しやすそう」と感じる。

そんなデザインを
目指していきましょう!

ではでは!

吉田

p.s. 

ちなみに
辛いものは感覚として
「痛覚」に分類されます。

脳が「痛い!!」と感じると、
エンドルフィンという物質が出るのですが

これにはモルヒネの数倍の鎮痛効果や
気分が高揚したり、幸せを感じるという
作用があります。

辛いものを食べたくなるのは
そのときのエンドルフィンによる高揚感や幸福感を
「もう一度味わいたい!!」と
脳が欲しているからなんだとか。。
(ちなみにギャンブルやお酒、タバコの中毒性もこれが発端)

辛いものが流行るのには
科学的な裏付けもあるんですね。。。

投稿者プロフィール

吉田 祥太
吉田 祥太
フロントエンジニア出身の叩き上げセールスデザイナー
セールスデザイナーとしては5年目。

ノンデザイナー出身でめちゃめちゃ苦労した経験から、
感覚的になりやすいデザインの指導を
理論的かつ再現性ある形で伝えることをモットーにしている。

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