「星の王子さま」のデザイン論

From 吉田

“あんたが、あんたのバラの花をとてもたいせつに思ってるのはね、
そのバラの花のために、時間を無駄にしたからだよ“

“こころでみなくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ“

“さがしているものは、たったひとつの
バラの花のなかにだって、少しの水にだってある“

これらの名言...
ご存知でしょうか??

好きな方はすぐわかると思うのですが、
これは「星の王子さま」の中にある一節です。

大人になってから読み返すと
ズシリと刺さる言葉がたくさんあって、
本当に考えさせられる童話ですが、

その「星の王子さま」の作者で有名な
サン・テグジュペリ。

実は、デザインについても
名言を残しているのを
ご存知でしょうか?

どんな名言かというと...

“デザイナーが自分のデザインが完成したことを知るのは、
もう足すものがないからではなく、
もう引くものがなくなったときなのだ“

というもの。

これ、実は
デザインを作る上で
すごく重要な考え方なんです。

とくに初心者が
短期間で上級者に
レベルアップするために
必須な考え方ですね。

デザイン初心者の方に
よくあるお悩みの1つに
「色々足していったらよくわからなくなった」
というのがあります。

デザインは作っていく過程で
最初はテキストだけのところから
「素材」「画像」「背景」など
情報量の多いものを
どんどん足して作っていきます。

当たり前ですが、
こういったものを足していくと
雰囲気が出てめちゃめちゃ楽しくなります。

で、ひととおり
足していった結果。。

「あれ、まとまらない。。。」

気づくタイミングがやってきますが
時すでに遅し。汗

何が良いのか、何がマズイのかが
よくわからなくなってしまうのです。

これは僕も昔経験しましたし、
デザインを学ばれている方なら
最初は絶対にこうなります。笑

最大の原因の1つは
「情報量が増える」ということへの
対策がないことです。

人間の脳は言語情報、
つまり「文章やテキスト」を処理するのに
もっともエネルギーと時間を要します。

一方、それに比べて
圧倒的に処理しやすいのが
画像・動画・素材・色などの
視覚情報です。

では、情報量が多いのは
言語情報と視覚情報、
どちらでしょうか?

・・

そう、こちらも視覚情報です。

ということは、
"画像や色や素材を足せば足すほど、
情報量は増えて、相手に伝わる内容は増える。"

ということになりそうですが、
ここで1つ大きな落とし穴があります。

それは、
僕らの脳がとても面倒くさがりで
省エネな器官であるという点です。

普段、僕らの脳はキャッチする情報を
「処理するか」「処理しないか」を
無意識にフィルターにかけています。

なぜこんなことをするかというと、
入ってくる情報すべてを
忠実に処理しようとすると
まったくもってエネルギーが足りないから。

一説には、それに必要なエネルギー量は
原発を一人一基、背中に抱えないといけないくらい
と言われるほどです。

なので、
情報量のある画像や素材を
たくさん載せたからといって
すべての情報が伝わる、
ということはありません。

むしろその逆で、
脳が「情報量が多い!処理するのが面倒だ!」
「エネルギー使いそうだな!」
と無意識にでも判断してしまえば

伝えたいことが1つも伝わらずに
シャットアウトされてしまいます。

では、どうすればいいのでしょうか?

この時に役に立つのが
「デザインを引き算で考える」
というサン・テグジュペリの考え方です。

具体的にいうと..

"情報量の多い「画像」や「素材」や「色」を使う前に、
白黒のテキストだけで、レイアウトを組んでください。"

「デザインがまとまらなくなってしまった」という
お悩みに対して僕がお伝えしているのは
実はこの1点だけです。

要は、
情報量がもっとも少ない
白黒のテキストの状態で

伝えたいことがシンプルに
伝えられないのであれば

そこにいくら視覚情報を足しても
情報の総量が増えるだけで、
伝わりにくさは変わらない
ということ。

逆にテキストだけでも
シンプルに伝わるというところまで
持っていければ..

そこに画像や色、素材を
後から付け足していって
「わからなくなった!!」となっても

原因がそれら視覚情報の
いずれかであることは
確定しているわけです。

つまり、何が原因で
「情報量が増えすぎて
まとまらなくなってしまったのか」の
間違い探しが自分でできるようになります。

これを実践頂くと
ほとんどの方はデザインを作るのに
迷いがなくなると思います^^
(実際、僕もそうでしたので)

「デザインが完成するのは、
引くものがなくなったとき」

これは他の業界にもいえることで..

洗練されていくと、
料理もお塩だけでいただく、
という境地に達しますよね。
(そして実際、素材の美味しさが
ダイレクトに伝わるし、美味しい..)

サン・テグジュペリの名言、
ぜひデザインを作るときの
参考にしてみてくださいね^^

吉田

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投稿者プロフィール

吉田 祥太
吉田 祥太
フロントエンジニア出身の叩き上げセールスデザイナー
セールスデザイナーとしては5年目。

ノンデザイナー出身でめちゃめちゃ苦労した経験から、
感覚的になりやすいデザインの指導を
理論的かつ再現性ある形で伝えることをモットーにしている。

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