セールスデザインなベンチ

こんにちは! 吉田です!

つい先日、
ちょっとテンションが上がる
ベンチを見つけてしまいました。。

それがコレ。。

んんんん...セールスデザインなベンチ。
惜しい。まことに惜しいベンチ。←

商品のベネフィットは
お世辞にも全くわからない。
(色々と片付けてくれるらしい。)

しかし、何屋さんであるか、
そしてお問い合わせエリアは
しっかり色でグルーピングされている。

メリハリもそこそこ効いていて、
青文字がベースカラー、
赤文字がアクセントカラーなのでしょう。
そこそこ見やすい。。

色使いも背景合わせて3色、
ビジネス系ですね。←

さらに電話番号の他に
ネット検索も用意して
取りこぼしを防ぐ施策。
(検索引っかかるのかは謎)

そして
お問い合わせを促進する
見積もり無料。

なんだかんだ、
ファーストビューに
必要そうな要素が
コンパクトにまとまってますね。笑

しかし、驚くなかれ...

このベンチの真価は
デザインだけにあらず。

実はこのベンチ、
どこに設置されているかというと
バス停のベンチなんです。

さて、このバス停の
メインユーザーは誰でしょうか?

観察していたのですが、
やはりメインユーザーは
おじいちゃんおばあちゃんです。

このベンチの向かいには
いわゆる普通のベンチがあり、
強靭な精神を持ち合わせた人以外は
その普通のベンチに座ります。

すると、
このセールスデザインなベンチが
嫌でも真正面から
目に飛び込んでくるのです。

文字が大きく、
お問い合わせ周辺が
電話番号だけなのは
反対のベンチからでも
見えやすくするため。。

実際に検索してみても
おじいちゃんおばあちゃんが
利用しやすい、文字がひたすら
大きく書いてあるホームページです。

さらに、このバス停の
目の前の施設は「カフェ」。

通りの反対方向には
スーパーと100円ショップ、
そしてファミレス。

これは、、
ある種のコバンザメ商法。。。

つまりこういうことです。

おじいちゃんおばあちゃんが
バスを使って、
生活必需品の買い出しやカフェ、
ファミレスへご飯を食べに来ます。

すると、帰りに必ず
このバス停を利用します。

足腰が疲れた
おじいちゃんおばあちゃんは
かならずベンチに座って待ちます。

すると、バスに乗るたびに
この広告(?)を
目にする機会が生まれるのです。

なんという。。。
流れるような広告。。。

ちょっと前までは、
ほとんどのシニア世代が
モバイル端末なんて持ってませんでしたが、
最近のシニア世代は違います。

なんと60~79歳の男女1万人のうち
9割以上がモバイル端末を持っており、
8割弱がスマホユーザーなのです。

参考:https://www.bcnretail.com/market/detail/20200827_188373.html

つまり、
気になったらすぐに
電話をかけられるのが
今のシニア世代なのです。

「ちょっと家事が億劫」

「粗大ごみ出すの手伝ってほしい」

「ちょっとした電化製品の交換ができない」

こういった
「身内を呼ぶほどではないけど、
力のある人にちょっと手を貸してほしい」
というニーズがあれば、
便利屋さんはすごく魅力的かもしれません。

定期的にアクセスがあり、
じっくり見られる環境が整っていて、
シンプルな内容とメリハリで
ターゲットにとって見やすい。

それでいて
お問い合わせしやすく、
最低限のお問い合わせ情報が
コンパクトにまとまっている。。

こんなベンチ見たことない。。。汗
(お問い合わせがあるのかは謎ですが。。)

吉田

p.s.

デザインを作る際には、
今回のように

・誰が
・どの媒体で
・どんなタイミングで、
・どんなことがきっかけで
・どんなことを考えて見ているのか

こういったことを考えながら
デザインするのが、
すごく重要になります。

たとえば
シニア世代であれば
細かい文字は読まれませんし、
疲れていたらなおさらです。

今回のベンチについては、
ほとんど吉田の妄想ですが(笑)、
ぜひ、日頃からこういったことに
気を配ってみてくださいね。

ではでは!

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投稿者プロフィール

吉田 祥太
吉田 祥太
フロントエンジニア出身の叩き上げセールスデザイナー
セールスデザイナーとしては5年目。

ノンデザイナー出身でめちゃめちゃ苦労した経験から、
感覚的になりやすいデザインの指導を
理論的かつ再現性ある形で伝えることをモットーにしている。

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