今、レコードが人気のワケ

こんにちは! 吉田です!

知っていますか? 

今、音楽業界では、
「レコード」が
人気のようです。

日本レコード協会(東京)によると、

1970年代後半には
日本のレコードは
年間、約2億枚の生産量。

しかし、CDの登場で
どんどん生産数が少なくなり
2009年には約10万枚まで減少しましたが

そこから増加に転じ、
じわじわと生産量を増やしていき..

2019年には
約122万枚まで生産量を
盛り返しているそうです。

2018年には
ソニー・ミュージックも
レコード盤の国内での
一貫生産を29年ぶりに
復活させています。

これまでは熱烈なファンや
コレクターからの
需要が大半だったのですが

最近では、若い世代からも

「ストリーミングよりも音が良い」
「当時のアナログにしかない音が好き」
「手間をかけて音楽に気持ちを向けるので、集中して聴ける」

こういった声を集めているのだとか。

(WBSを見た限りでは
新宿のタワレコのスピッツの最新CDは
レコードも同じくらい売れているらしいです。)

しかもこれ、面白いのは
日本だけじゃなく
世界的にも同じ傾向なんです。

背景には

・コロナでおウチ時間が増えた
・アナログにしかない音を聞きたい
・音質に拘りたい

などなど、
色々と理由があると思います。

では、ここでちょっと
考えてみましょう!

レコードが再燃している理由、
あなたはどうしてだと思いますか?

(思いつく限り、いくつでもいいです。
頭の体操としてブレストしましょう^^)

このときできれば、
事実はもちろん重要ですが

「一人の消費者として
なんとなく感じていること」

を大事にしてみてくださいね^^
(コレ、めっちゃ重要です)

あ、ちなみに正解はないです。笑

ちょっと時間をとりますね。

・・

・・・

考えられましたか??

では、僕が思う答えを少しだけ。。

①ストリーミングや
サブスクリプションで
"いつでもどこでも音楽が楽しめる"が、
世界的に一般化した

②音楽を"消費する"
のではなく"嗜みたい"
というニーズが生まれた

③コロナで一人の時間が増えたことで
リラックスや落ち着いた時間を
音楽を嗜んで過ごしたいニーズが拡大

こんな感じでしょうか^^;

事実としては、

ストリーミングやサブスクが浸透したので
"いつでもどこでも音楽が楽しめる"が
世界的に一般化した、というのがあると思います。

(アメリカの音楽業界は、ほぼ80%の収益がサブスクや
ストリーミング広告からの収益だとか。)

ちょっと脱線すると、
①だけ取りあげても面白いです。

たとえば、ちょっと一般化して
"音楽が当たり前な生活になると、嗜む(楽しむ)人が出てくる"
と考えたとき、さらに再現性がある形に抽象化すると

"〇〇が当たり前な生活になると、嗜む(楽しむ)人が出てくる"

となると思います。

この〇〇が、他の業界でも
当てはまるのであれば
これは再現性があることになります。

そして事実、同じことは
ファッション業界や飲食業界など
身近なところでも起きています。

ファッションであれば

「"洋服"が当たり前になると、
ファッションを嗜む(楽しむ)人が出てくる」

といった感じですね。

これをデザイン業界に置き換えると
Webが一般化すればするほど
紙媒体の需要が伸びる、ということになり、
実際、紙媒体の重要性は近年どんどん増しています。

(手に取れる・質感で高級感が伝わる、
紙だと大切に扱ってもらっている気がする、など
webにはない切り口ばかりで、特にDMは
高単価商材を売るなら絶対必要になりますね。)

ちょっと脱線しすぎたので
話を戻しますね..汗

①の事実があって、
さらに②は一人の消費者として
僕が実際に感じていたことです。

↓↓

"音楽をいつでもどこでも聴ける
環境が一般化したことで
「音楽が消費物になった」ことに
どこか違和感を感じている層が出現"

そして、最後は
今のユーザーへのインタビューで
WBSが報じていた内容です。

↓↓

コロナで
おウチでのひとり時間が増えたため、
家でイヤフォンでは物足りず、
リラックスや癒しを求めて
消費でない音楽の楽しみ方としてレコードが再燃。

という感じですね。

ここまできて
「デザインと何が関係あるんだ!!」
と思う方もいると思うので
趣旨をご説明しますね笑

モノを買う感覚に敏感になろう

最初にお伝えした通り、
「レコードがなぜ今再燃しているのか?」に
答えはありません。

①は事実なので
調べれば分かりますし

お客さんに聞けば
表面的な購買理由や
③のような答えはもしかすると
得られるかもしれません。

しかし、①や③から
逆算した仮説や
②のような感覚は、
ほとんどの場合インタビューや
ヒアリングでは拾えません。

②なんて、ほぼ自分の感覚なんですけどね。笑

でも、こういった言語化できないものが
いくえにも積み重なって
僕らはモノを買っています。

いつもお伝えしているように
デザインは設計です。

モノを買ってくれるように
ページ・内容を設計するのが、
僕ら広告デザイナーの仕事です。

なので、

「どうして今それが人気なのか?」

「どうしてこんな導線なのか?」

「どういう理由から、これが求められているのか?」

「どういう人がこれを買うのか?」

「どういう経緯・ルートでこれを見つけるのか?」

こういったページから
ちょっと離れたところにある
「モノを買う理由」に

ないしは、
「ご自身がモノを買う、検索する、
使うときの心境・考え・思っていること」に
デザイナーはもっと敏感であるべきなんですね。

多分、これを読んでいただいている方で
「普段モノを買うときに見ているLPを、
自分がどう見ているか?」って
内省しながら観察したことがある人は、
多くて1割くらいじゃないかなと思います。

もしパートナーさんや
スタッフさんがいる方は
騙されたと思ってLPや
商品ページの閲覧を観察してみてください。

まず、スマホのスクロールの速さが
とんでもない速度ですよ。笑

「なんも見てねえじゃん!!」

ってなります。笑 

できれば、
さらにそこから

〇〇なのでは?と、仮説を作ったり
じゃあどうしようか?と、対策をねったり、
再現性がないだろうか?と、考えていただくクセをつける

こんな風に発展させていくと、
発見により幅がでます。

ちなみに、同じようなものを
比較するのも良いですね。

たとえば今回のレコードと同様、
カセットテープも人気が再燃しているようなのですが、
レコードよりは下火だそうです。

なぜでしょうね..??
(考えてみてください^^)

ぜひ、普段から
モノを売る人間として、
モノを買うときの感覚に
敏感でありましょう^^

ではでは
今日はこの辺りで!

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投稿者プロフィール

吉田 祥太
吉田 祥太
フロントエンジニア出身の叩き上げセールスデザイナー
セールスデザイナーとしては5年目。

ノンデザイナー出身でめちゃめちゃ苦労した経験から、
感覚的になりやすいデザインの指導を
理論的かつ再現性ある形で伝えることをモットーにしている。

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