崩れている方が売れる？

こんにちは！　吉田です！

先日、
とある百貨店に
行ったときのお話です。

百貨店の中を
奥さんと二人で
プラプラと歩いて

とある洗顔・化粧品の
お店に立ち寄りました。

その化粧品のお店は
最近オープンしたばかりの
盛況なお店。

お店はオープンしたてで
すごく綺麗なんですが、
スタッフさんも３人程度で
慣れていない様子。

レジとお店の商品陳列、接客を
行ったり来たりして、
なかなか慌ただしい雰囲気。

商品陳列も
もともと５×５の
正方形のような
陳列だったのが

ところどころ
レジに持って行かれたのでしょう。

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↑こんな感じになっていました。

それを「今しかない！！」と
接客の合間をぬって
一生懸命に陳列を整える店員さん。

「頑張ってるなー」と思いつつ、
「でお、そのままの方が
売れるかもなあ。。」（←）

と思いながら、その場を後にしました。

崩れている方が、売れる？

実は、商品陳列は
正方形でピシッと
整っているよりも

ちょっと崩れている方が
売り上げは伸びやすいです。

もちろん、上記のお店は
百貨店に入っていることもあり
ブランドイメージに関わるので
整えているのだとは思います。

しかしお客さんから見れば
ピシッとしているものは
「崩したくない」という心理から
気軽に手を伸ばしづらいもの。

「気軽に手を出してほしくない商品」や
「買う人を選ぶようなブランド」であれば
このような陳列方法は正解になりますが

百貨店でも
一般化粧品などを扱うお店であれば
陳列方法は崩した方が
良かったりする場合も多いのです。

同じような話は
よくwebデザインの業界でも
されています。

代表的なのは
購入やお申し込みのための
ボタンのデザインです。

最近ではオシャレなデザインや
かっこいいデザインも増えていますが

マーケティングの視点がない
デザイン重視のデザイナーが
よくやってしまう間違いが

「全体のデザインの色使いと同じような色を使って、
ボタンをデザインに溶け込ませてしまう」

という間違いです。

たとえば、
オレンジをメインカラーにしたページで
ボタンの色も同じくオレンジになっている、
というもの。

確かに見た目は
全体の色使いと同じものに寄せた方が
圧倒的に洗練されていて、オシャレです。

しかし、致命的な問題が１つ。

ボタンのクリック率が下がります。

なぜか？？

「ボタンが見つかっていないから」です。

デザインが洗練されてしまったことで
ボタンがどこにあるか
わからない人が続出するのです。

これは嘘のような本当の話で、
実際にいろんな制作会社や
マーケティングの会社がテストしていますが、

ほぼ必ず
「違和感のあるボタン」の方が
クリックされやすくなります。

こんな感じで、一見すると
整っているものやキレイなものの方が
良さそうに思えても..

蓋を開けてみたら
実際にはちょっと崩れている方が良い、
ということは現実には良くあります。

なぜこんなことが
起きてしまうかというと

ひとえに
「視点」の違いだと
僕は思っています。

具体的には、

「自社視点なのか」

それとも

「お客さん視点なのか」

という視点の違いですね。

化粧品のお店の例では
「ブランディング」という意味で
陳列をピシッとしているのであれば
これは「自社視点」になります。

逆に、手に取りやすいように
陳列方法をあえて崩して
工夫してあげるのは
「お客さん視点」ですね。

ボタンの例では、
「ボタンもオシャレで洗練されたものがいい」
というのは「自社視点」（というか勝手な思い込み）。

「それがどこにあっても、ボタンだとすぐにわかる違和感のある色」
「それ（ボタン）は押すものだとわかる」
「押しやすそう（押せそう）なデザインになっている」

これらはすべて
ボタンを使う側のことを考えた
「お客さん視点」ですね。

身近なところでいうと、
家のドアノブが
全部ドアと同じ色で
一見して引くのか押すのかひねるのか、
どうやったらドアが開くのかも
わからない形状で、
見た目がドアと一体化していたら...

たぶん、使いにくくて
施工会社にクレーム入れますよね？笑

極端ですが、
ボタンのお客さん視点は
それと同じことなんですね。

売れる・反応率アップする
広告や売り方のデザインには
「お客さん視点」でそれを
考えることが必須になります。

「これは自社視点か、
それともお客さん視点か？」

ぜひ、デザイン制作のときに
迷ったら考えてみてくださいね！

では！

吉田