高級食パンブームは一体どこへ?
こんにちは! 吉田です!
ちょっと衝撃なニュースを見かけたので、
今日はそちらをシェアしたいと思います。
「このままでは自己破産するしか…」高級食パン「乃が美」運営会社にフランチャイズ店オーナー有志が“要望書”を提出
ちょっと前に
高級食パンブームって
ありましたよね。
↑上の記事は
高級食パン専門店
「乃が美」の
フランチャイズオーナーが
経営難で
有志の会を結成して
ロイヤルティの引き下げを
本社に申し入れている
...という記事。
というのも、一時期の
「高級食パンブーム」で
文字通り乱立した
高級食パン専門店が
近年どんどん閉店して
いってるのはご存知でしょうか??
変な名前の
パン屋さんが増えたのも
記憶に新しいと思いますが
それらも次々と
閉店していってしまっています。
(プロデューサーがいたらしいですね)
個人的に
乃が美の食パンは
大好きなので
(まじで美味しい)
「乃が美もか。。。」と
ちょっとショックな反面...
「やっぱそうなるよなあ...」と、
ビジネス感度がある方だと
予期できた部分があるのも
事実だと思います。
今日は
そこを掘り下げて
他人事ではない
「ビジネスをやるなら
絶対に気をつけなきゃならないこと」
ここについて
お届けできればと思います!
なぜ今、高級食パンブームはことごとく閉店しているのか
すべてではないにしろ、
全国各地で
高級食パン専門店...
特にフランチャイズや
新規出店したお店が
次々と廃業しているのには
共通の理由があります。
それは
高級食パンを
定常需要にできなかった
こと。
平たく言えば
「日常使いとして
高級食パンが定着しなかった」
ということです。
もともと、
乃が美をはじめ、
高級食パン店の需要は
「差し入れ」や
「おみやげ」など
贈答用のニーズがメインでした。
ブームになったことで
贈答以外のニーズとして
「1回食べてみたい」
という需要が掘り起こされ
一時期は開店前から
人だかりが絶えないほど
大人気になっていましたが...
ブームはブーム。
一過性の波は
いずれ終わります。
すると当然、
ニーズの中心は、以前の
「贈答用」に戻ります。
贈答用のニーズが
一定数絶えないような
都心・中心部の店舗はOKです。
しかし、その他の店舗はというと...
パンは毎日売らなければならないのに、
以前のようには売れなくなっていきます。
それもそのはず。
「一斤(ハーフ)が
500円もする食パンを
毎日食べる人がどれだけいるか」
を考えたときに、
「美味しいけど、
毎日は食べないよね」
という人の方が
大多数でしょう。
日常使いのニーズとして
高級食パンを考えたときに
お客さんの選択肢としての代用品
(専門用語で間接競合とか
ベネフィット競合とか言います)も
めちゃめちゃ多いです。
米、パスタ、
普通の食パン...
これら全部が
競合なわけですね。
で、おそらく大多数の人が
たまに「自分へのご褒美」で
買うことはあっても
生活のために毎日
高級食パンは食べないわけで
(一部の超お金持ちをのぞき..)
やむなく米やパスタ、
普通の食パンに、その機会を
取って代わられてしまうのです。
とはいえ、
日常使いをしてもらうために
安易に値下げなんてしてしまったら
原価や利益が合わない。
ブランドとしても
「高級食パン」と謳っている以上
そこはいじれない。。。
まさに八方塞がりです。
そして、さらにここで
「パン屋さん」という業態の縛りが
マイナスに働きます。
大前提、
パン屋さんは
「店舗業」です。
つまり、原則として
商圏がその町や
近隣の町に限られます。
(実際、郊外だと
ほとんどの顧客は
その町に住む人でしょう)
地域開発がガンガン
進んでいれば別ですが、
普通の町は、いきなり人口が
2倍になったりなんてしないので
新規流入も緩やかです。
つまり、
顧客の絶対数も
一定数で頭打ちになることが
見えていた。
「日常使いのリピートが難しいからといって、
新規の顧客増加もなかなか見込めない」
もちろん、これだけが
理由ではないと思いますが
(コロナとか原材料高騰とかもあるでしょう)
郊外の高級食パン専門店が
次々と経営難になっていってる理由は
これが最も大きいんじゃないかと
吉田は感じています。
ほとんどのビジネスはリピートされることが大前提かつ最重要
この高級食パンの事例から
学べることはたくさんありますが
中でも今日、これを読んでくださってる方に
絶対に持ち帰ってほしいことが
1つだけあります。
副業、フリーランス、起業etc...
どんな形であれ、
これからあなたが
「ビジネス」をやるなら
絶対に、
ぜぇぇぇぇったいに
心に留めなければ
ならないことがあります。
それは
ほとんどのビジネスは
リピートされることが
大前提かつ最重要
ということ。
理由はとっても
シンプルです。
僕らは毎月お金を
稼がなければ
生活できないからです。笑
なので、
売り切りの型の
ビジネスモデルや
そもそも
一般的にリピートが
見込めないようなビジネスを
してしまうと...
新規顧客を
ずーーーーーーーーーっと
獲得し続けなければなりません。
営業に自信があったり
圧倒的な売り手市場なら
話は別ですが...
一般的なビジネスでいえば、
リピートがなく、
新規を追い続けなければならないのは
もっとも不安定な状態。
言い方を選ばなければ
「自転車操業」と変わりません。
「今月も顧客を獲得しなきゃ...」
「今月食えるかわからない...」
「来月の売上が予測できない...」
こんな状況で
ビジネスが健全なわけ
ないですよね。汗
一時的に
フリーランスの移行期などに
こういう状況になる可能性はありますが
半年以上、定常化してるなら
かなりヤバい状況です。
ちなみに、
リピートされないでも
問題ないのは
「家」とか「土地」とか
単価や利益が
数千万円規模の
不動産くらいのもの。
むしろそれ以外なら
リピートされるような
ビジネスを選んだり
そういう設計にしなければ
いつまで経っても
ビジネスが安定しません。
たとえば
デザインに応用して
考えてみると...
「デザイン」の中で
「代表的な商品」といえば
- ホームページ
- ロゴ
- バナー
- ランディングページ
と、このあたりでしょうか。
その中で
「基本的にリピートしない」
のはどれでしょう??
・・・
・・
はい、そうです。
上の2つ、
ホームページとロゴです。
考えてみれば
当たり前ですよね。
「今月ホームページを作ったんですけど、
来月もホームページお願いしたいんです」
なんて人、普通いませんよね?汗
ロゴも同じです。
だからこそ、
ホームページをビジネスにするなら
「ホームページ制作」ではなくて
制作後の「運用・改善・保守」を
毎月リピートで売るような
ビジネスの設計にするのが
フリーランスや小さい企業の基本戦略。
なので、仮に僕が
ホームページを売るなら...
(絶対やらないけど)
初期費用0円でホームページ作って
運用・改善・保守で2年契約みたいにします。
(理由はリピートの他にもありますが、
なんでこの形が良いかは考えてみてください^^)
ロゴの場合は
「単価を高くする」とか
「めっちゃ数をこなす」とか
「紹介で勝手に仕事が回ってくる
ビジネス設計にする」
という感じで、
リピートがないことを
カバーするビジネス設計に
しないといけません。
このあたりのことを教えずに
ホームページとかロゴとかの
作り方だけ教えてるスクールが
ホントに多いので
まじで気をつけてくださいね。汗
「デザインを学びたいから
「デザインを学ぶ」なら
それでもOKですが
ほとんどの人は
「お金を稼ぐためにデザインを学ぶ」
はずです。
ビジネスとして
デザインを学ぶなら
「ビジネスとして成り立つか」
「成り立たせるためにはどう設計すればいいか」
高級食パンの失敗例から
しっかり学び取っていきましょうね^^
では!
吉田
p.s.
超個人的にですが
こういった〇〇ブームには
俄然興味がありまして..
(マーケティング観点で)
リサーチして
所定の原稿で
まとめてくれる方がいたら
お金出します。割とまじで。
興味ある方は
個別に連絡ください。笑
では!
ご質問お待ちしています!
投稿者プロフィール
-
フロントエンジニア出身の叩き上げセールスデザイナー
セールスデザイナーとしては5年目。
ノンデザイナー出身でめちゃめちゃ苦労した経験から、
感覚的になりやすいデザインの指導を
理論的かつ再現性ある形で伝えることをモットーにしている。
⇒ 詳しいプロフィールはこちら
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