【答え合わせ】デザインクイズ!!
こんにちは! 吉田です!
大変おまたせしました!!
先日のデザインクイズに
ご回答をいただいた方、
ありがとうございます!!
おかげさまで
過去最高の
回答数を頂きました!
今回も
さまざまな意見が
出ましたね!
回答の割合としては、
Aが9割、Bが1割という感じでした。
正解・不正解よりも
具体的な理由、根拠が言葉にできているかが
大事なので、そこを見ていきましょう!
それでは、早速答え合わせです!
今回のクイズはこちらでした。
【デザインA】
【デザインB】
【問題】
コピーにあった色合いとして
AとB、どちらが適しているでしょうか?
理由も含めて回答してください。
では、クイズの答えです!
クイズの答えは「A」になります。
さて、ここからです。
重要なのは
その理由ですね!
問題文には
「コピーにあった色合いとして、
AとB、どちらが適しているでしょうか?」
とあります!
では、広告コピーを読んでみましょう。
「ビジネス英語を3ヶ月で極める
上級者限定の英語コーチング」
「外資系コンサルティング会社出身のビジネス経験豊富な
ネイティブ講師によるマンツーマンビジネス英語オンラインコーチング」
こんな感じですね!
今回、クイズの答えが
「A」である理由もここにあります。
今回の場合、
色が変わる理由は
「習熟度(難易度)」です。
簡単にいえば
「初級者向け」なのか
「上級者向け」なのかですね。
ちょっと例を出しますね。
[最新テキスト対応 はじめての色彩検定3級/ 視覚デザイン研究所編集室]
[色の秘密―最新色彩学入門 (文春文庫PLUS)/野村 順一]
どちらも色についての本ですが
上が初級者向けの入門書、
下が上級者向けの専門書になります。
では、
どちらがより「難しそう」と
感じるでしょうか?
おそらく、ほとんどの方が
「下の本の方が難しそう」
と思うのではないでしょうか?
このように、色には
ざっくりいうと
「明るい色の方が易しそう」
「暗い色の方が難しそう」
というイメージがあります。
ここでさらに話を深くすると
今回のクイズにおいては
「トーン」という概念の理解が
重要になります。
ちょっとだけ説明すると..
色は、3つの要素から構成されます。
・色相(どんな色味か)
・彩度(どのくらい鮮やかか、あるいは濁っているか)
・明度(どのくらい明るいか、あるいは暗いか)
このうち、
・彩度(どのくらい鮮やかか、あるいは濁っているか)
・明度(どのくらい明るいか、あるいは暗いか)
この2つが
同じ色相のグループを
「トーン」といいます。
このトーンは、PCCS(日本色研配色体系)として
以下のように体系化されています。
(ググれば出てくるので、覚えなくて大丈夫ですw)
先ほど見たように
色には
「明るい色の方が易しそう」
「暗い色の方が難しそう」
というイメージがついているので
同じ「グリーン」という色相でも
デザイン「A」はダークトーン、
デザイン「B」はブライトトーン
と分けることで、
デザイン「A」のダークトーン = 難しさ = 上級者向け
デザイン「B」のブライトトーン = 易しさ = 初級者向け
というイメージを表現することができるんですね。
ちなみに、
トーンの概念は
難易度の他にも
「柔らかさ / 硬さ」
「活力 / 落ち着き」
「軽さ / 重厚感」
「カジュアルさ / 高級感(上品さ)」
「年齢の低さ / 高さ」
などなど
さまざまな表現に応用できます。
ぜひこの機会に押さえておきましょう^^
話を戻しますね!
コピーにもあるように、
今回の内容は、
「上級者向け(限定)」の内容です。
つまり、クイズの答えが
「A」な理由としては..
「習熟度(難易度)」を
暗いトーンのグリーンで
表現した「A」の方が
より適切ということでした!
ということで...
"対象が、ビジネス英語かつ上級者(すでに英語できる人)、そんな人がさらに極めるので、重厚感のある色が合っていると思います。Bは初心者やフレッシュなイメージのある色味、さらに視認性に欠ける。"
"上級者らしく落ち着いた濃い色を使っている。
Bは初級者、初心者向けによく使われる色だから合わない。"
"Aは重厚感があり、信頼度が高い印象でビジネス
英語上級、経営者というターゲット層に向いている。
Bはカジュアル系な色なので、ビジネス英語には向かない。"
↑こちらのご回答をいただいた
Oさん、Nさん、うっしーさん
おめでとうございます!! みなさんほぼ満点回答ですね!
「A」を回答いただいた
Nさん、Wさん、めちゃめちゃ惜しかったです!
理由が高級感や重厚感だったので、トーンの違いによる
印象の差について要点はつかめています!
ぜひ次に繋げていきましょう!
Bを選択いただいた方も、
正解不正解はそこまで
気にする必要はありません!
あくまで大事なのは
「自分の言葉でデザインの違いを
根拠を持って説明することができているか」
これです!
なので、
ご回答いただいた方々、
みなさん素晴らしい回答でした!!
しっかり
ご自身の言葉で
説明しようとされているのが
素晴らしいです!
あ、ちなみに何名かの方は
視認性(BよりもAの方が見やすい)にも
触れていただいていましたが、それはそのとおりです!
今回の問題の趣旨とは
ちょっと観点が違いましたが
これもすごく重要なので
すごくいい視点ですね^^!
あと、おまけで出した
C案についてちょっとだけ補足しますね。
こちらは、トーンというよりも
「色相そのもの」のイメージの違いを
考えていただく問題でした^^
たとえば、
「緑」という色相は
・健康
・新鮮
・癒やし
・バランス(安定感)
・若々しさ
・エコ(環境・自然)
・安全
を連想させる色です。
ネガティブなイメージとしては
・受動的
・未熟
・保守的
のようなイメージがあります。
対して白は
・クリーン
・公正
・神聖
・平和
・可能性
・透明感
・威厳
・真面目
ネガティブなイメージは
・冷淡
・薄情
・空虚
・味気ない
となります。
今回は問題ではないので
答えは特にありませんが、
デザインで表現したいイメージが
「若々しく元気」「前向き」「努力」→ 緑
「正統派」「真面目」「シンプル」→ 白
といったように、
表現したいイメージによって
色相を選ぶときに考えていただくと良いですね^^
ちなみに、白は
「何もしていない、手抜き、デザインされていない」
といった印象をもたれることもあり、注意が必要な色です。
(コメントでも何名かからいただきました汗)
...ということで、
デザインクイズ3回目
いかがでしたでしょうか?
たかが色、されど色。
奥が深いですよね^^;
「色は情報の塊」と
最初にお話した理由がお分かり
いただけたんじゃないでしょうか?笑
配色はデザイナー以外でも
簡単に手を出しやすい
デザインの基本中の基本ですが、
それゆえにしっかりと知識をつけないと
振り回されることにもなりかねません。
とはいえ、
いきなり全部できる必要はないので
ちょっとずつ取り入れていきましょう^^
デザイン制作時に
お役立ていただければ幸いです!
ではでは!
吉田
投稿者プロフィール
-
フロントエンジニア出身の叩き上げセールスデザイナー
セールスデザイナーとしては5年目。
ノンデザイナー出身でめちゃめちゃ苦労した経験から、
感覚的になりやすいデザインの指導を
理論的かつ再現性ある形で伝えることをモットーにしている。
⇒ 詳しいプロフィールはこちら
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