コーディングは学ばなくてOK?
こんにちは! 吉田です。
今日はデザインをちょっと離れて
コーディングのお話をさせていただきますね!
世の多くのwebデザインスクールは、
ほとんどが「デザイン+コーディング」という
セットで、カリキュラムが組まれています。
セールスデザイン講座も、
ご多分に漏れず、
「デザイン+コーディング」が
セットになったカリキュラム。
ただでさえ鬼のような物量の
デザイン課題をこなし、
最後に現れるのが、
このコーディング課題なのですが...
「デザイン講座なのに、なぜコーディングも必須なの?」
「実案件に必須でも、コーディングは外注できるからいいのでは?」
「外注できるのに、どうして基礎を身につける必要があるの?」
こんな風に思われる方も
いらっしゃると思うので、
今日はこういった疑問に
お答えしていきます!
自分でコーディングできないと、外注できない
主な理由は3つです。
1.外注先のディレクションができない
2.外注先から上がってきたデータの評価ができない
3.最悪の場合、自分で後始末ができない
1つずつ見ていきましょう!
1.外注先のディレクションができない
これが最も重要なんですが、
「コーディングは外注すればいい」といっても
自分がコーディングについて何も知らなければ、
外注さんへの指示(ディレクション)が
そもそもできません。
「どこをこういう風に見せたい」
「ここは画像にしないで、テキストにしてほしい。」
「逆にここは画像にしてほしい」など
仕様や機能的な話はもちろん、
「お客さんが要望しているこの機能つけるとしたら、
納期ちょっと伸びそうかも。交渉しないと難しいな。」
「お客さんの要望している機能つけると、今回の予算超えるかも。」
「この機能にこの見積もりはちょっと高いかな。」
といった見積もり・納期の判断に至るまで、
それが最適なのか、適正なのかも
判断がつかないのです。
実際、去年こんなことがありました。
僕がランディングページの
コーディングをとある外注さんに
依頼した時のことです。
その方は元々システムエンジニアで
初めてお仕事をしたのですが、
僕の落ち度で、急いでいて
細かい仕様をあまり指示しないまま
コーディングをお願いしてしまったのです。
しかし、内心は
「さすがに業界経験者だし、デザインを
ゴリゴリに組んでいるところは
画像にして、うまく組んでくれるでしょ」
と、甘い見積もりを立てていました。
そして2週間近くが立ち、
当初の納期近くになった日に
「すみません、実はほとんど進んでないです」
と恐ろしい連絡が。。。
どういうことか確認しようとデータを見ると...
あろうことか、
ゴリゴリにデザインを作ったヘッダーを
画像として使わず、
ヘッダーのパーツ1つ1つを
すべてコーディングしようとしていたのです。
(最近のコーディング技術だと
不完全ではありますが可能なのです。。)
結局、そこからは自分で引き取って
なんとか納期に間に合わせましたが
今思い出しても、ゾッとする話です。。
極端な話ですが、
外注さんへのディレクションができないと
このようなことが起きても
不自然ではないということです。
2.外注先から上がってきたデータの評価ができない
外注先から上がってきた
コーディングデータの評価ができないのも
困りものです。
自分でコーディングの仕方を知らないと、
「この組み方だと後々編集しにくいな。。」
「htmlもcssも2重に組まれてる。。」
「何のためかよくわからない記述が入ってる。。」
などなど、こういったことを
一切確認できずに
お客さんに納品することになります。
問題がなければいいのですが、
何かしらエラーが出たり、調整が入ったりすると
すぐにボロがでてしまうので要注意です。
なにせ、それを修正するのは
他でもない自分になるわけなので...汗
この業界は変化が早いので、
以前の技術では不可能だったことも
年々新しいコーディング技術が生まれ、
できることもどんどん増えてきています。
実際、先ほどのお話した
ヘッダー画像のパーツをバラバラにして
コーディングする方法なんて、
2年前はありませんでした。
まだまだ主流でない技術で
全体をコーディングされてしまうと
他の外注さんにお願いしたときも
結局手間になってしまいます。
しかし、それを知らないと
「こういうものなんだ」で済んでしまい、
あとあと泣きを見ることに繋がります。
外注さんをお願いする際、
データの評価ができないことは
一見見えにくいですが、
かなりのデメリットになる
可能性があるのです。
3.最悪の場合、自分で後始末ができない
さらに、最も怖いのは
トラブルが起きた際に
自分で後始末ができないという点。
たとえば
さっきの僕の体験でいえば、
トラブルが起きても
最終的には自分で対処できます。
ですがそうでない場合、
また新しく外注さんを
探すしかありません。
その場合、
1から依頼し直しになるため
納期はもちろん、そのため費用や工数などは
すべて自分の持ち物になってしまうのです。
もちろん自分も被害を受けていますが、
お客さんにとっては
そんなこと関係ありません。。
こういった理由から、
信頼できる外注さんがいない場合、
コーディングをできないまま外注するのは
かなりリスクが高いのです。
「できるけど、やらない」という選択
鬼のようなデザイン課題がある
セールスデザイン講座で、
コーディングまでお伝えしている理由、、
それは、
自分でコーディングができないと、
フリーランスとして仕事を受けた際に、
プロとして仕事を完遂することが
できないからです。
勘違いしてほしくないのですが、
これは「外注さんに頼ってはダメ」
ということではありません。
デザイナーをやっていて
仕事の量が増えてきたりすれば、
自分ひとりで回せるキャパにも限界が来ますし、
コーディングを外注しなければならない状況も来ます。
コーディング一通りをやってみて、
「やっぱり苦手かも。。。」
「デザインの方が得意」という方も
いるかもしれません。
しかしそのとき
「できない」のか
「できるけど、やらない」のかは
意味合いが、天と地ほど違います。
「できない」は、
相手に裁量そのものを
委ねること。
「できるけど、やらない」は
自分が裁量を持ちながら、
相手に作業を任せること。
デザイナーとしてのキャリアを考えても、
個人戦の後のチーム戦になったとき、
必ずコーディングのディレクションは
必要になり、そのスキルは資産になります。
講座では、なるだけ多くの資産となる
スキルを身につけていただき
プロのデザイナーとして活躍してほしい。
こういった理由から、
セールスデザイン講座では
鬼のような課題を通して、
デザインだけでなくコーディングまで
お伝えさせていただいています。
ぜひ、デザインだけでなく
コーディングスキルも
「将来の糧」として
磨いていきましょう!
ではでは今日はこの辺で!
よしだ
投稿者プロフィール
-
フロントエンジニア出身の叩き上げセールスデザイナー
セールスデザイナーとしては5年目。
ノンデザイナー出身でめちゃめちゃ苦労した経験から、
感覚的になりやすいデザインの指導を
理論的かつ再現性ある形で伝えることをモットーにしている。
⇒ 詳しいプロフィールはこちら
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