なぜクライアントはヒヤリングシートを嫌がるのか

こんにちは、上野です。

フリーランスのWebデザイナーとして
駆け出し当初はヒヤリングシートが
必要だと思い込んでしまいます。

僕も全く同意です。

「打ち合わせで何を聞けば良いか分からない」
「話せる自信がない」

と思い込んでしまいます。

痛いほど良く分かりますが
実はこのヒヤリングシートを
書いてもらうという行為は
クライアントが非常に嫌うものの一つです。

もちろん、全然平気という人もいますが
僕が仕事をしてきた中では
一人として好む人はいませんでした。

その理由は一つ。
めんどくさいからです。

何人かのクライアントは
こんなのいちいち書く時間はない
ときっぱり跳ね除ける人もいました。

ヒヤリングシートを
めちゃめちゃ面倒くさいと
受け取ってしまうんですね。

確かにその気持ちは痛いほど良く分かります。

実際面倒ですし
その通りだと思います。

このヒヤリングシートは
コピーライティングを請け負うというので
あれば理解できますが
デザインにおいては僕個人的には
必要ないと思っています。

実際に20年以上デザインの仕事を
していますが、一度も使ったことはありません。

なぜか?

それは聞けば良いだけだからです。

では何を聞くのか?

それは次の2つです。

1:商品・サービスの最大のウリは何か?
2:競合他社は誰か?

になります。

1の商品・サービスの最大のウリは何かを
聞く理由は単純にクライアントが書いた
原稿の中のキャッチコピーで
それを表現しているかどうかを確認するため。

2の競合他社は誰かを聞く理由は
クライアントの市場のトンマナを知るため。
そのために競合他社のURLを教えてもらいます。

この二つが分かれば
あとはただデザインすれば良いだけなのです。

依頼する前に「めんどくさいな」と
思われると、リピートしようにも
後退りしますよね。

僕の場合はどのように
リピート依頼されるかというと
ものすごくシンプルです。

突然、チャットで直接連絡があり、
メッセージを見てみるとこんな感じです。

上野さん、お疲れ様です!
新サービス作ったので
LPお願いできるでしょうか。
原稿送りますので
お見積もりお願いします!

以上です。

2回目からは、
もはや打ち合わせすらもありません。

原稿もらって終わりです。

見積もり送って問題なければ
ざっくりいつ頃に初稿をアップするかを
連絡して制作に取り掛かる。

クライアントからしても
原稿さえ渡せばあとは勝手に
仕上がるのでストレスなく
スムーズに仕事が回ります。

第一線で活躍する卒業生の
何人もの人も
これと全く同じような流れで
仕事を日々淡々と進めています。

クライアントが原稿を書けないという場合は
どうすれば良いかというと・・

次の2択です。

1:書けない場合でも書いてもらう。
2:仕事をお断りする。

原稿書いてもらった状態でしか
仕事を受けませんというルール決めをしてから
取り掛かるので、嫌であろうがどうあろうが
書いてもらいます。

書けない場合はコピーライターに
依頼するなりすれば良いだけです。

書けない起業家は
正直ビジネスが成長することは
考えにくいです。

書けないというのは
自社の商品・サービスの良さが分かりません。
自社で何を売っているのか分かりません。
自社の顧客が誰かも分かりません。
ということを公表しているのと同じなのです。

成長しなければサポートするデザイナー側も
やはり報酬は低いものとなります。

原稿を書けるようにサポートするという手も
あるにはありますが、
駆け出し当初でそれをしてしまうと
肝心のデザイン制作に時間を使うことが
難しくなります。

なるべく「慣れてから」が理想的です。

僕はデザイナーであり、起業家ですので
デザイナー側のことも起業家側のことも
分かりますが、やはりその上でも
原稿は自分で書きましょうとなります。

そして、クライアントが
精一杯頑張って書いた原稿を
最高に魅力が伝わるデザインへと仕上げるのは
僕たちの専門領域の仕事となりますので
思う存分、力を発揮しましょう。

それでは今日はこの辺で!

投稿者プロフィール

上野 健二
上野 健二セールスデザイン講座 代表講師
売れるデザインスキルを身につけクライアントからも選ばれる存在になるデザイナーを多数輩出。さらに、経営者・起業家向けにもセールスデザインを教え、売り上げ3倍・5倍・10倍アップを実現する実績をもつ。
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