明朝体だけでデザインするときは、どんなフォントを選ぶ？

こんにちは、日南本です。

先日のメルマガから
ご質問をいくつかいただけて
とても嬉しいです！

今日は、
コピーのフォントが、
ゴシック使用NGの場合、
【明朝体しばり】でデザインするときに、
どうしたらいいでしょうか？

というご質問に
お答えしていきます。

明朝体しか使えない
ことによって1番困る問題は、
サブコピーの小さな文字ですね。

結論としては、
「砧明朝」「貂明朝」「TBUD明朝」
などの、横の線と縦の線の太さが
あまり変わらない明朝体を選ぶと、
まだ可読性は保てます。

わかりやすいように、
下記のように各種明朝体で、
フォントサイズが小さくなったときの
可読性について検証しましたので
ぜひご覧ください！

まずは、
フォントサイズが小さくなると、
見えにくくなるタイプの明朝体の
場合から見ていきましょう。

「小塚明朝」や「リュウミン」など
縦の線が太く、横の線が細い、
明朝体らしい特徴が強いものは、
見出しで大きく使うと、
緩急が美しく目線を惹きつけます。

しかし、

サブコピーのような
小さな文字サイズになると
モニター上の明るさでは
横の線が見えにくく、
可読性が落ちます。

横の線を、少し太く作られている
「しっぽり明朝」は、まだ少し
横線の存在感がありますが、

抑揚と色気があるので、
小さなフォントサイズで使うよりも
見出しに向いているように思います。

こちらの画像がサブコピーを
「しっぽり明朝」「小塚明朝」に
したものになります
↓↓↓↓

先に、結論としてお話したように、
解決策としては
「砧明朝」や「貂明朝」など、
横の線と縦の線の太さとが
あまり変わらない明朝体を選ぶと
「細」も潰れずクッキリと見えます。

所感では、どちらかというと
少し太い「砧明朝」が見やすいですが、

どちらも、
メインコピーとサブコピーの
バランスが良いと思います！

こちらの画像がサブコピーを
「砧明朝」「貂明朝」に
したものになります
↓↓↓↓

そして、
こちらの画像はメインコピーを
「貂明朝」にしたものです。
可愛らしくなったけど、
メリハリがなくなったように思います。
↓↓↓↓

次に、

漢字・カタカナ・ひらがなの形やサイズ感が
ゴシック体に近いぐらい揃っている、
TBUD明朝も可読性が高いです。

ただ、アドビフォントでは
TBUD明朝 M とTBUD明朝 H の
2種類の提供があったのですが、
2021年09月10日からは
TBUD明朝 Mのみの提供となりました。

（私の方ではまだ使えているので
これまで使っていた場合は
継続して使用できるのでしょうか）

TBUD明朝 Hの方が
しっかりと見えて、
TBUD明朝 Mは少し細いです。
画像はこちらになります
↓↓↓↓

TBUD明朝 Mに
0.75pxの線をつけて太くしたものが
こちらの画像になります
↓↓↓↓

上記画像、
TBUD明朝 Mの、
そのままよりは見やすいです。

文字が潰れる危険性があるので
線をつけて太くするのは
個人的に好まないのですが、

使う部分が少しで、
自分で気をつけていられる範囲なら
問題ないかと思います。

おまけとして、

「たった1滴で」
も明朝体の種類によって少し
イメージが変わります。
「貂明朝」の「滴」がかわいい！
↓↓↓↓

上記の検証を踏まえて、
明朝体を組み合わせる場合は
サイズ感に適したものを
合わせていきましょう！

ご参考までに、凸版文久体でも、
見出し用はメリハリがあり、
本文用は、縦横の線の太さが変わらず
小さなフォントサイズや
モニターでも見やすく作られています。
↓↓↓↓

明朝体について、長々と見て頂き
ありがとうございます。
使い方のご参考になれば幸いです。

こちらが、アドビフォントのリンクになります。
【貂明朝】
https://fonts.adobe.com/search?query=貂明朝

【砧明朝】
https://fonts.adobe.com/search?query=砧明朝

【TBUD明朝】
https://fonts.adobe.com/fonts/tbudmincho-std

【小塚明朝】
https://fonts.adobe.com/search?query=小塚

【しっぽり明朝】
https://fontdasu.com/shippori-mincho/

【凸版文久明朝】
https://fonts.adobe.com/search?query=凸版文久明朝

それではこの辺で！