はじめに
日本は長引く不況のため、どの会社も軒並み残業をカットして、休日出勤もほとんどなくなりました。景気が良かった頃は、会社からもらう給料のうち、3割くらいが残業代だったという方も多いでしょう。しかし、今では残業代で収入を増やすことはできなくなりました。
そこで収入を増やしたい方におすすめなのが、在宅ワークによる副業です。在宅ワークで稼ぐにはどんな仕事を選ぶといいのか、またやってはいけない在宅ワークとはどのような仕事なのでしょうか。本記事では在宅ワークについて深堀りして解説します。
こんな方におすすめ
在宅ワークが適しているのは、残業代を補填したいサラリーマンだけではありません。
副業したいサラリーマン
前述のように、残業代が稼げなくなったサラリーマンも、在宅ワークをすれば残業代分くらいの金額を稼ぐことができます。在宅ワークは基本的に稼働時間は自由ですから、会社から帰って寝るまでの間に行うことができます。また、土日はフルに使えるので、遊びに行きたいのを我慢すれば、1カ月でかなりの時間を在宅ワークに当てられるでしょう。
専業主婦や育休中の女性
家事や育児などのため、専業主婦は自由に家を出ることができません。そのため、パートで働いて生計の足しにしたいと思っても、あきらめるしかない人も多いでしょう。しかし、在宅ワークなら、パソコンでできる仕事がほとんどなので、家にいながら空いた時間に働いて、収入を得ることができます。
将来独立を目指している方
在宅ワークにはいろんな種類があり、月に数万円程度から数十万円以上稼げる仕事もあります。また、本人のやる気しだいで、もっと稼ぐこともできます。そのため、在宅ワーク1本で独立することも十分可能なのです。
このように、在宅ワークは独立を考えている人にもおすすめできる仕事です。普通なら、独立して何か始めようとすると、最低でも数百万円くらいの資金が必要です。しかし、在宅ワークはパソコン1台あればできるので、初期費用がかからないのも大きなメリットと言えるでしょう。
しっかり稼ぎたい方
在宅ワークの多くは、「これを仕上げるといくらになる」といったように、最初から得られる金額がわかるものがほとんどです。そのため、毎月いくらになるのか、前もって計算することができます。副業の中には、いくら稼げるのかわからないものも多いのですが、在宅ワークはどの程度稼げるのかあらかじめわかるので、目標金額を立ててしっかり稼ぎたい人に向いています。このように、着実に稼げるのも在宅ワークのメリットです。
信用できないネット情報にうんざりしている方
ネットには、いかにも儲かりそうな副業の紹介記事が、数多く掲載されています。しかし、本当に儲かる副業はなかなかありません。その点、在宅ワークなら大儲けはできなくても、手堅く稼ぐことができます。また、ネットの副業情報を信じて始めると、だまされることも多いのですが、在宅ワークではまずそのようなことはありません。このように、安心して稼げるのも在宅ワークの良さでしょう。
在宅副業関連のネット情報はデマだらけ
ネットを見ると、短時間で儲かる在宅副業の記事が数多くあります。しかし、世の中にはそんなにうまい話はありませんから、必ず裏があると思うべきでしょう。そんなことは誰でもわかっていますが、儲かる話があると、ついどんなものか見てみたくなります。在宅副業のネット情報は、こんなふうにして人を取り込んでいきます。
最近では、ネットの副業の中には、犯罪まがいのものも少なくないので、巻き込まれないよう十分注意しなければなりません。また、最近ではだましの内容も巧妙になって、ちょっと見にはだましとわからないものが増えています。たとえば、詐欺やネット副業の記事自体が、アフィリエイト目的だったりすることもあるのです。
アフィリエイトとはご存じのように、アクセス数を伸ばして多くの閲覧者を集め、そのサイトに貼ってあるバナーから商品を買わせるものです。アクセス数を伸ばすための記事は何でもいいのですが、そういった記事の中に、詐欺やネット副業がテーマとして使われている場合があります。
つまり、詐欺やネット副業について、多くの人が興味を惹くような記事を書いてアクセスを集めるわけです。当然ながら、興味を惹くように書かれた記事が、どこまで本当なのか疑わしいと言わざるを得ません。こういった問題もあるため、詐欺やネット副業について書かれた記事は、あまり信用しないほうが身のためです。
今すぐリスクなく稼ぐなら労働収入がベスト
では、リスクなく稼ぐにはどうすればいいのでしょうか。副業の中には、FXのような先行投資型の事業もあります。しかし、これらの事業は結果が出るまでに時間がかかる上に、不確実性が高いのであまりおすすめできません。やはりリスクなく確実に稼ぐには、在宅ワークのような労働収入が一番でしょう。ここからは、在宅ワークで手堅く稼ぐための、コツなどについて解説していきます。
在宅ワークでしっかり稼げる仕事の条件
在宅ワークで稼げる仕事の条件はいくつかあるので、1つずつ見ていきましょう。
パソコンでできる仕事であること
在宅ワークは、収入が足りない分を補うために始めることが多いものです。前述のように、残業をカットされたサラリーマンや、家事や育児でパートで働くことのできない人が、在宅ワークでいくらかでも稼ごうとします。サラリーマンの場合は、会社から帰ってから寝るまでの時間や、土日に在宅ワークをすることになるでしょう。
同様に、主婦の場合は家事や育児の合間に行うことになります。つまり、在宅ワークは、自分の都合のいい時間に、自宅で行えるものでなければなりません。そうなると、在宅ワークはパソコンを使ってできるものが、一番ふさわしいことがわかります。パソコンでできる在宅ワークなら、広い場所も必要とせず、初期費用もパソコン代とネット接続料以外はかかりません。
在宅ワークを始める前からパソコンを持っていて、ネットに接続して利用している人も多いので、この場合は在宅ワークを始めるにあたって、何も費用はかからないことになります。このように、パソコンを使ってできる在宅ワークは、簡単に始められるのが大きなメリットと言えるでしょう。
長期的且つ安定的な需要のある仕事であること
パソコンを使ってできる在宅ワークは、長期的に安定して続けられえるものでなければなりません。たとえ、一時的に儲かる在宅ワークがあったとしても、すぐに終了してしまうのでは、また新たな在宅ワークを探さなくてはなりません。これではロスが大きいので、一度始めたら、長期的にできる在宅ワークが望ましいでしょう。
スキルが求められる仕事であること
スキルが必要な仕事は、当然ながら単価も高くなります。在宅ワークは、1時間あたりいくら稼げるのかを考えて始めないと、時間ばかりかかって、儲けが少ないということになりかねません。1時間あたりの稼ぎを多くするには、スキルが求められる仕事を選ぶ必要があります。たとえば、文章を書くのが得意なら、ライティングの仕事を選べばいいし、絵やデザインが得意ならグラフィック関連の仕事もあります。このように、誰でもできるわけではなく、スキルがないとできない仕事を選ぶと、効率よく稼ぐことができます。
手離れがよいこと
在宅ワークの仕事を受ける場合は、手離れがよい仕事を受けるようにしましょう。手離れがよいとは、短期間で終われる仕事の意味で、あまり規模が大きくない仕事のことです。在宅ワークは、基本的に1人で行うものです。しかも、サラリーマンや主婦が副業として行うものなので、規模が大きいものは受けるべきではありません。
サラリーマンの場合は会社から帰ってから、または土日でやりこなせる量に抑えるべきです。同様に、主婦の場合は家事や育児の合間にできる仕事量にしないと、家事も在宅ワークもどちらも中途半端になって、収拾がつかなくなってしまいます。そこで、在宅ワークの仕事を受ける際は、自分1人で数日間でできる程度のものから始めましょう。
仕事の受注はまずクラウドソーシングから
パソコンを使って在宅ワークを始めるなら、まずクラウドソーシングで仕事を探すといいでしょう。クラウドソーシングの代表的なものに、ランサーズとクラウドワークスがあります。仕事の種類はライティングやイラスト、デザインなど、スキルを必要とする仕事が多いので、自分ができるジャンルの仕事にエントリーしてみまでしょう。
クラウドソーシングの仕事には、いろんな種類とレベルがあり、初心者でもできる程度の仕事も多いので、最初は単価にこだわらず安い仕事でも積極的に受注し、多くの案件をこなして実績を積むことが大切です。仕事を依頼するクライアントは、過去の実績を見て依頼するかどうか判断するので、1つのクラウドソーシングに絞って仕事を受けるのがコツです。
クライアントは、できるだけ多くの仕事をこなしている人が、信頼できる人と見なす傾向があるので、1社に絞って実績数を増やすことによって、単価の高い仕事を受けられる可能性が高まります。ライティングの場合は、簡単な内容の執筆で数千円くらいになることもあります。また、グラフィックやデザインの場合は、1件で数万円から10万円以上の仕事もあります。
最近では、YouTubeの漫画動画の作成依頼が増えているので、漫画が描ければ1件で数万円くらい稼ぐことも可能です。このように、実力と効率よく仕事を受注するコツをつかめば、在宅ワークは思った以上に稼げます。
さらに収入を増やすには?
在宅ワークは、多く稼げるに越したことはありません。では、さらに収入を増やすにためには、どのような方法があるのでしょうか。
業務をできるだけ効率化する
同じクライアントから何度も仕事を受けるようになると、決まった作業のパターンが見えてきます。パターンがわかれば、一度受注した仕事をフォーマット化することによって、次から受ける仕事が楽にこなせるようになります。中には、パターンのつかみにくい仕事もあるかもしれませんが、ある程度まではルーチン化されているので、フォーマット化することによって大幅に省力化することが可能です。
省力化できれば、同じ作業時間でより多くの仕事をこなせるようになるので、単価は変わらなくても納品数が増えるため、結果的に時間あたりの受注金額を増やすことができます。こうなれば、単価も作業時間も同じでも、1カ月の在宅ワークの稼ぎを増やすことができるようになります。フォーマット化できるということは、言い換えるとスキルアップできるということです。単価が上がらなくても、自分のスキルを上げることによって、実質的に在宅ワークの稼ぎを増やすことができるのです。
チーム化して得意に集中
同じ仕事を受注するにしても、1人では大きな仕事は受けられません。しかし、もし数人でチーム化して仕事を受ければ、規模の大きな仕事も受注可能になります。このように、デザインならデザインでチーム化して受注することにより、大きな仕事を受けられるのでさらに稼げるようになります。
チーム化するメンバーは、気心の知れた友人や知人が理想的でしょう。しかし、周囲に同じようなスキルを持っている人がいなければ、ネットの掲示板などで探すこともできます。このように、チーム化すれば出来ることが増えるので、受注率が高まってさらに稼げるようになるでしょう。
お得意様を作る
クラウドソーシングで受注を続けていれば、特定のお得意様ができるようになります。クラウドソーシングでは、クライアントから直接作成依頼が来ることもあるので、何度か受注してクライアントが満足する制作物を納品すれば、指名されるようになります。こうなるとお互いの信頼関係が築けるので、さらに受注率が高まります。複数のお得意様を持つことができれば、それだけで十分在宅ワークをやっていくことができるでしょう。
月額サービスにする
クライアントから大量に受注するようになると、今度は月額サービスにすればさらに円滑に受注できるようになります。月額サービスとは、1カ月にどれだけ発注しても、同一金額で仕事を受けるというものです。クライアントにすれば、発注すればするほど1件あたりの単価が下がるので、多くの案件を受注することが可能になります。もちろん、こうなれば1人では対応できないので、複数のスタッフでチーム化して制作にあたることになります。
独自に集客を行う
クラウドソーシングである程度実績を積んだら、今度は独自に集客してみましょう。ネット上で「ライター募集」「デザイナー募集」などのキーワードで検索すると、多くのサイトがヒットします。ヒットしたサイトにサンプルを送り、先方から連絡があれば交渉に持ち込むことができます。
このように、ネット上で集客すると、クラウドソーシングのように手数料を取られることなく、仕事を受注することが可能になります。つまり、手数料を取られない分、同じ仕事をしても儲けが多くなるわけです。もちろん、いきなり独自に集客しても、うまくいくかどうかわからないので、初めのうちはクラウドソーシングの仕事も受注しながら、徐々にネットの集客に切り替えていけばいいでしょう。
自宅で稼ぐのにおすすめな仕事3選
では、自宅でパソコンを使って稼げる在宅ワークには、どのようなものがあるのでしょうか。具体的に見ていきましょう。
①webデザイン(コーディング)
ネット上で公開するホームぺージを、HTML言語などを使って構築する仕事です。ホームページで集客するためには、見た目も重要なので、コンテンツの内容を充実させるとともに、サイトのデザインにも力を入れる必要があります。webデザインは、HTML言語などを使ってコーディングすることによって、ネット上にアップして多くの人に閲覧してもらうことができます。webデザインをコーディングするには、デザインの素養とコーディングするための技術が必要です。
②ライティング
文章を書く仕事です。ネット上にあふれているさまざまな記事は、すべて誰かがライティングしたものです。記事をライティングするには、その分野についての知識が必要な場合が多いので、多くの分野の記事を書くためには、ネットで情報を収集して知識を蓄積する必要があります。
また、読みやすくわかりやすい記事を書くには、ある程度の文章修行が必要です。つまり、ライティングは誰で簡単にできますが、お金をもらうにはある程度のライティング技術がなくてはなりません。また、ライティングはできるだけ多くの記事を書いたほうが稼げるので、タイピング能力も要求されます。
③動画編集
YouTubeなどの動画サイトで公開する動画のほか、ホームぺージなどに動画を挿入するケースも増えているので、今後動画編集の需要はますます伸びることが予想されます。商品説明なども、文章よりも動画を使ったほうがわかりやすいので、多くの分野で動画が使われるようになるでしょう。
動画編集といっても特別な編集機は必要とせず、パソコンと編集ソフトがあればかなり高レベルな動画編集が可能です。動画編集のノウハウは、専門学校などに通って覚えることもできますが、ネットで教材を探して独学で身につけることもできます。
逆におすすめしない仕事は…
①データ入力
パソコンのキーボードを使って、ひたすら文字を入力する仕事です。単価が安いので、データ入力では千円稼ぐのも大変でしょう。渡された資料をそのまま入力するだけなので、単価が安いのも仕方がありません。同じ文字のタイピングでも、ライティングの仕事なら、自分で文章を組み立てながら入力していくので、データ入力より稼げます。データ入力はかなりのタイピングのスピードを要求されますが、同じタイピング能力を使ってライティングすれば、数倍の稼ぎになるので、データ入力だけでは労力ばかりかかって、あまり稼げないことになります。
②ポイントサイト
ポイントを貯めて稼ぐものです。ネットで買い物したり、登録や申し込みをしてポイントを貯めていきます。ゲームやアンケート、モニター、友達紹介などでもポイントが貯まります。ポイントを貯めるのは簡単で貯め方もいろいろありますが、単価が低いので、まとまった収入を得るのはかなり困難です。
③アフィリエイト
今では、副業の代表格のようにいわれることが多いのですが、始めるのは簡単でも、実際に利益を出そうとするとかなり困難が伴います。アフィリエイトは、何かの記事を書いてサイトを作り、興味を持ってくれた人のアクセスを集め、そのページに貼ってある広告バナーで商品を買ってもらって、バックマージンを得るものです。多くの人が興味を持ってくれる記事を、最低でも数十本は用意しなければならないので、かなりの手間と時間がかかります。
しかも、その記事に興味を持ってくれる人を集めて、アクセス数を上げなければならないので、アクセスアップに関する知識と、ノウハウがないとまず無理でしょう。アフィリエイトは、うまくいけば月収数百万円以上稼ぐことができますが、何もノウハウのない素人が見様見真似で初めても、月に100円稼げるかどうかといった程度しか儲かりません。アフィリエイトで大儲けしている人がいるのは事実ですが、それはほんの一部の人だけで、大部分の人はまったく稼げないのが現状です。
まとめ
在宅ワークで稼ぐ方法について解説しましたが、パソコンでホームぺージなどを作る場合に必要になってくるのが、デザインの能力です。デザイン力をつけるには、信頼できる講師について指導を受けることが大切です。デザインは基本からしっかり学ばないと、見様見真似では良いものは作れません。デザインのノウハウを基本から学びたい方に、こちらのセールスデザイン講座をおすすめします。
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