テレワークできる仕事と働き方の選択肢を自身で選べるようになる方法

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テレワーク、在宅勤務、リモートワークの違い

テレワーク、在宅勤務、リモートワークの違い

場所を制限されない働き方として、テレワーク、在宅勤務、リモートワークなどが広まりつつあります。これらは同じように見えますが、会社員か個人事業主かといった違いがあります。また、職務に関して与えらている裁量等によっても、自分の属する形態が異なります。この3つはよく似ており、部分的に重なるので混同されがちなため、それぞれについて明確にしてみましょう。

テレワーク

テレワークとは、英語のteleworkからきたもので、「tele=離れた場所」、「work=働く」の2語を合わせた言葉です。つまり、離れた場所で働くことをテレワークと呼びます。では、どこから離れるのかというと、会社やオフィスから離れて仕事をするという意味なのです。このように、テレワークは出社せずに仕事ができるという、新しい形の働き方で、ネットの普及により可能になったものです。

日本でテレワークが始まって約30年たちますが、テレワークを導入した企業には、「職場意識改善助成金(テレワークコース)」という助成金が出るので、多くの企業が導入しています。しかし、テレワークが始まったといっても、これまでは、それほど大きな広がりは見られませんでした。ところが、昨年からのコロナ禍の影響で、にわかにテレワークが脚光を浴びる事態になりました。

在宅勤務

会社員でありながら、自宅で勤務する形態の働き方を在宅勤務と呼びます。会社とのやりとりは、主にパソコンとインターネットを使って行います。在宅勤務は、テレワークの1つの形態とも捉えられており、「内勤型テレワーク」と呼ばれることもあります。テレワークは、場所や時間に縛られない働き方のことですが、その中で在宅勤務は、会社員として雇用されている人が、自宅で業務に携わる働き方です。

リモートワーク

リモートワークは、英語のremoteworkからきていますが、「remote=遠い」、「work=働く」の2つの言葉が合わさったものです。つまり、リモートワークは、テレワークとほとんど同じ意味で使われる言葉です。テレワークとの違いは、テレワークが単独で仕事をするイメージであるのに対して、リモートワークはチームで仕事をするイメージがあることでしょう。リモートワークは、エンジニアやデザイナーなどがネットを活用して、それぞれ離れた場所で仕事をするケースを指す場合が多いようです。

それぞれ、専門的なスキルを持った人たちが集まって仕事をするわけですが、チーム全員が同じ場所にいる必要はないので、各々の自宅でネットを介して仕事を遂行します。打ち合わせが必要な場合は、チャットツールやスカイプなどで、テレビ会議を開いて行うこともあります。チームで仕事をするといっても、全員が同じ会社の従業員である必要はなく、チームの中にフリーランスで働く人がいることもあります。

テレワークという働き方が広まっている背景

テレワークという働き方が広まっている背景

ここ最近、テレワークで働く人が増えています。それは、働き方改革によるものに加え、コロナ禍の影響によって急激に増えていったものです。新型コロナの感染拡大を抑えるために、国が「7割のテレワークを推奨」したため、急激な広がりを見せることになりました。また、企業によるJob型の仕事の発注が増えたことも、テレワークの普及を後押しする形になりました。ではここで、それぞれがどうテレワークの拡大に繋がっていったのか、見てみましょう。

働き方改革の推進

働き方改革は、政府が打ち出す「働き方改革実行計画」に従って、「同一労働同一賃金の実現」、「長時間労働の是正」など、働き方を根本から見直そうというものです。政府がこのような方針を打ち出した背景には、少子高齢化による「働き手の減少」が大きく影響しています。つまり、将来にわたって、少しでも多くの働き手を確保しようというのが政府の狙いなのです。

労働力不足は、少子高齢化だけが原因ではありません。働きたくても働けない人もいるのです。たとえば、育児で手が離せない主婦や、高齢の両親を介護している人などは、外出がままならないため、通常の形では勤務することができません。しかし、テレワークなら自宅にいながら仕事ができるので、育児や介護で手が離せない人でも働くことが可能になります。

コロナ禍対策

昨年から始まった新型コロナの感染拡大に伴い、多くの企業がテレワークによる勤務にシフトしていきました。新型コロナの感染拡大を抑えるには、人の移動を制限することが重要だと、たびたび報じられています。そこで、政府が各企業にテレワークの導入を推奨したため、急激な広がりを見せるようになったのです。企業のテレワーク導入に伴い、東京では都心を離れて暮らす人が増えています。

テレワークを導入すると、会社に出社するのは週1回程度になるため、都心を離れてもそれほど通勤に影響しないからです。このように、テレワークが急拡大したのはコロナ禍の影響によるものですが、近い将来コロナ禍が落ち着いた段階で、テレワークがどうなるかが1つの焦点となりそうです。普及したテレワークがこのまま定着するのか、それとも新型コロナ終息に伴って、また元のような勤務体制に戻るのかが注目されています。

Job型採用の導入

近年、多くの企業でJob型採用が増えています。Job型採用とは、業務を限定して人材を募集するもので、営業募集とかエンジニア募集など、特定の業種に限定して募集する採用方式です。業種を限定して募集するので、その業種のスキルのある人が、優先して採用される傾向にあります。エンジニア募集など、IT系の仕事であれば、パソコンとネット環境があれば自宅でもできるため、働く側も雇用する側も便利なので、Job型採用の普及に伴って、テレワークによる従事者が増えています。

テレワークできる仕事

テレワークできる仕事

テレワークは、どんな職種でもできるわけではなく、テレワークに合う職種とそうでない職種があります。たとえば、ホテルマンや調理師、清掃員、店員などのサービス業には、テレワークは向かないことがわかります。テレワークが可能なのは、主にパソコンを使ってできる仕事に限られます。ではここで、パソコンを使う仕事の中で、テレワークの導入が進んでいる職種をご紹介しましょう。すべてパソコンとネット環境、その職種の業務スキルがあればできる仕事ばかりです。

ITエンジニア

ITエンジニアとは、情報技術に携わるエンジニアのことです。パソコンを使って行う業務が中心なので、テレワークに向いています。ITエンジニアには、大きく分けて「システムエンジニア(SE)」「プログラマー」「サーバーエンジニア」「ネットワークエンジニア」の4種類あります。システムエンジニアは、情報システム全体の設計から製造、テストまで担当します。

プログラマーは、システムエンジニアが設計したとおりに、プログラミングしてテストを行うのが仕事です。サーバーエンジニアは、サーバーコンピュータの設計や構築、運用などを行います。ネットワークエンジニアは、コンピュータネットワークの設計、構築・運用を行います。

デザイナー

デザイナーは、ポスターや雑誌などのレイアウトや、webページなどのデザインを行います。デザイナーの代表的なものに、webデザイナーやグラフィックデザイナーがあります。webデザイナーはwebサイトのデザインを行い、ユーザーにとって見やすく、わかりやすいサイトを作るのが仕事です。グラフィックデザイナーは、雑誌などの広告や、商品のパッケージなどをデザインします。いくら商品の品質が良くても、デザインが悪いだけで、売れ行きが落ちることもあるので、デザイナーは企業にとって重要な職種です。

ライター・編集・校正・校閲

ライターは、以前は雑誌など紙媒体の執筆ばかりでしたが、最近ではネットにアップする記事作成が増えています。クラウドソーシングを活用すると、初心者でも簡単に仕事を受注できるので、土日などを利用して、副業感覚でライターの仕事を行う人が増えています。編集は、ライターが執筆した原稿をまとめて、ネット上にアップする仕事です。

また、編集段階で校正や校閲のプロセスが入ります。校正も校閲も原稿の誤りを修正する仕事です。校正は文中のミスタイプを発見し、訂正するのが主な仕事です。校閲は表記揺れや、事実関係の誤りなどを正すものです。

コンサルタント

コンサルタントとは、ある分野について深い知識と経験を持つ人が、クライアントの相談に乗る仕事です。代表的なものに、経営コンサルタントがあります。経営コンサルタントは、その名のとおり会社などの経営について、アドバイスするのを業務としています。経営についての深い知識と、経験がないとできない仕事ですが、それでも大部分はパソコンを使ったテレワークで行えます。

営業

営業は、テレワークに不向きな印象がありますが、やり方しだいで営業業務の大部分を、テレワーク化することができます。新規顧客獲得はテレワークでは困難ですが、既存顧客とのやり取りの大部分は、テレワークで済ますことができます。プレゼン資料は、パソコンで作成してメールで送れますし、打ち合わせも、パソコン上でテレビ会議用のソフトを使えば簡単に行えます。

カスタマーサポート

カスタマーサポートは、顧客からの問い合わせに対応する業務です。東京にある会社のカスタマーサポートセンターが、必ずしも東京にあるとは限りません。最近では、地方の家賃の安い場所を借りて、カスタマーサポート業務を行う企業も増えています。カスタマーサポートは、以前は電話が主流でしたが、最近ではメールやチャットで行うことも多いので、パソコンがあればテレワーク化が可能です。ただし、カスタマーサポートをテレワークで行うには、その企業の業務内容や、取扱商品について精通している必要があります。

オペレーション業務

企業で定期的に行うオペレーション業務も、大半がテレワークで行うことができます。オペレーション業務には、定型化された作業が多く含まれるので、行うべきオペレーションについて熟知していれば、自宅にいながらテレワークで業務をこなすことができます。

テレワークできる仕事の特徴

テレワークできる仕事の特徴

テレワークが可能な職種には、いくつか共通点があります。

時間や場所に囚われにくい

テレワークは、パソコンとネット環境があればできる業務がほとんどなので、作業場所は自宅を使い働く時間も自由です。つまり、自分のライフワークに合わせて、仕事ができるのが大きな特徴です。休日も自由に設定できるので、今日はゆっくり休んで、明日から稼働時間を増やして今日の遅れを取り戻すなど、会社勤めではできない働き方も可能になります。

また、テレワークは会社から解放され、自宅で仕事ができるだけでなく、公園やカフェなどで作業することも可能です。また、旅行先にパソコンを持っていけば、旅行中にテレワークで仕事をすることもできるでしょう。また、テレワークは時間や場所に関係なくできるので、育児や家族の介護で外出できない人でも、仕事をすることができます。このように、テレワークを活用すると、これまでとはまったく違った働き方が可能になります。

自律的に遂行でき、対面のコミュニケーションを必要としない

テレワークは、自分で作業の計画を立てて行うことができます。人と対面で話すことはほとんど必要なく、打ち合わせもテレビ電話機能を使ってリモートで行えます。従って、対面のコミュニケーションも必要ないのです。

成果が明確化されている

テレワークで行う業務はパソコンで管理できるので、どんな仕事をどれだけこなしたか明確に知ることができます。業務の進捗状況も把握しやすいので、仕事の遅れなどもすぐにわかり早めの対応が可能です。

テレワークのメリット・デメリット

テレワークのメリット・デメリット

テレワークにはさまざまなメリットがありますが、その一方でデメリットもあります。テレワークのメリットとデメリットを、働く側の視点で解説しましょう。

メリット

通勤時間が削減。緩和でき、時間にゆとりができる

テレワークの大きなメリットとして、通勤時間が不要になることが挙げられます。通勤のためには身だしなみを整え、電車やバスを利用して出勤しなければなりません。朝起きてから出勤し、会社に着くまでの時間と、会社から帰る時間を合計すると、かなりの時間が通勤にかかっていることがわかります。

テレワークにすれば、この時間がすべて不要になるのです。通勤にかかる時間を仕事に当てれば、さらに仕事をこなすことができるでしょう。また、満員電車に揺られて出勤するストレスもなくなるので、心身の健康にも良い効果をもたらすに違いありません。

子育てや介護など、家庭事情に制限させれにくくなる

働きたくても、子育てや家族の介護などで、外出できない人も少なくありません。しかし、テレワークなら空いた時間に業務をこなせるので、子育て中でも家族の介護が必要でも、仕事をすることが可能です。

食事、交通費といった面で経済的負担を小さくしてくれる

テレワークは自宅で仕事ができるので、昼食も自宅で食べれば食費が安く済むでしょう。また、交通費もかからず同僚との付き合いで喫茶店に行ったり、仕事帰りに居酒屋で飲むといったこともなくなるので、不要な出費を大幅に減らすことができます。

自身にマッチした空間で仕事ができるので生産性の向上が期待できる

会社に勤めるということは、それだけでストレスになります。同量との付き合いや上司、部下との関わりなど、人間関係の問題で悩むことも少なくありません。しかし、テレワークならこのようなしがらみから解放されて、自分にマッチした空間で自由に仕事ができるようになります。そのため、仕事もはかどり、生産性が向上するのも大きなメリットと言えるでしょう。

デメリット

他の社員とコミュニケーションを取りにくい

テレワークになると自宅での作業になるため、会社勤めのように同僚と会うこともできなくなります。そのため、他の社員とコミュニケーションが取りにくくなることが、大きなデメリットとなります。本来、会社の業務はすべてパソコンで済ますというわけにはいかず、対面でのやりとりが必要な場面もあるでしょう。しかし、テレワークでは対面でのやりとりができないので、コミュニケーション不足から、仕事上の行き違いが発生することもあり得ます。

リアルタイムな情報共有が難しいため、作業効率が下がる場合がある

会社で顔を合わせて仕事をしていれば、すぐに伝わる情報もテレワークでは共有できないため、作業に支障が出ることがあります。メールやチャットでやり取りできると言っても、対面でのやり取りに比べると伝わりにくい面があるのは否めません。

結果以外の過程が評価しにくい

原則として仕事は結果が重要ですが、仕事の内容によっては、結果に至る過程が重要視される場合もあります。たとえ結果的に失敗したとしても、過程が間違っていなければ評価されることもあります。つまり、このような状況では、やむを得なかったという例もあるということです。ただしそれは、過程を見て初めてわかることなのです。しかし、テレワークは自宅での作業なので、結果としての成果物しか評価の対象にならないため、途中の過程はほとんど評価してもらえないというデメリットがあります。

仕事とプライベートの切り替えがしにくく、公私混同を招く恐れがある

会社勤めの場合は、会社にいる時間は仕事の時間で、自宅に帰ればプライベートな時間とハッキリしていました。しかし、テレワークの場合は自宅が仕事場になるので、仕事とプライベートの区別がつかなくなります。たとえば、テレワークで使っているパソコンを、趣味の動画鑑賞に使うようなこともあるので、なおさら仕事とプライベートが分かりにくくなります。

テレワークによって広がる働き方の選択肢

テレワークという働き方は、今後私たちに様々な働き方を提供してくれるでしょう。

フリーランス

フリーランスで行う仕事の中には、エンジニアやライター、webデザイナーなど、まさにテレワークがピッタリの仕事が数多くあります。フリーランスで活躍したい人にとって、まさにテレワークはベストマッチと言えるでしょう。

副業

長引く不況に加え、コロナ禍による業績不振が重なって、多くの企業で残業がカットされています。そのカットされた分の収入を他の方法で補おうとして、副業する人が増えています。副業にもいろんな種類がありますが、最近ではパソコンを使って行う副業も多くなっています。会社勤めの人の中には、会社から帰って寝るまでの時間や土日を利用して、パソコンを使った副業を行う人が今後も増えることでしょう。

転職

テレワークの普及により、転職する際に転職先を選ぶポイントにも変化が見られます。転職するなら、テレワークで仕事がしたいという人が増えており、テレワークに対応していない企業から、テレワーク対応企業に転職するケースが増えています。

テレワークできるデザイナーを目指すなら

テレワークできるデザイナーを目指すなら

テレワークという働き方は職種が限られているため、それに対応したスキルを習得する必要があります。いまやテレワークは会社員としてだけでなく、フリーランスや副業など、働き方の幅を広げてくれる一方で、テレワークで収入を得るために、スキルの習得が必須となっています。

デザイナー(Webデザイナー、グラフィックデザイナー)のフリーランスや、副業にチャレンジしたいのであれば、自身の強みとなるスキルが身につくよう、フリーランスが講師として直接指導している「セールスデザイン講座」がおススメです。

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まとめ

テレワークとは、離れた場所で働くという意味で、会社を離れて自宅で作業する業務形態を指します。在宅勤務は会社員でありながら、自宅で勤務する働き方です。リモートワークは、遠く離れた場所で働くという意味で、テレワークと似ています。近年、テレワークが広まっている背景には、働き方改革の推進やコロナ禍、Job型採用などの影響が見られます。

テレワークが可能な仕事には、ITエンジニア、デザイナー、ライター、コンサルタント、営業、カスタマーサポート、オペレーション業務などがあります。テレワークは時間や場所の制約がなく、対面のコミュニケーションを必要とせず、成果が明確でわかりやすいのがメリットです。通勤時間が削減され、子育てや家族の介護をしている人でも就業可能で、自身にマッチした空間で仕事ができるテレワークは、これまでの働き方とは違った可能性を秘めています。

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